能登半島地震 災害ボランティアに参加しました
2024.03.21
能登半島地震で被災された皆様ならびにそのご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。皆様の安全と被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
能登半島地震から2ヶ月が経ち、被災地のボランティアの受入態勢も少しずつ整ってきています。3月3日~6日にかけて、S&D多摩グループおよび株式会社交運社は被災地の炊き出しボランティアに参加しました。交運社が創立100年記念事業で製作した炊き出し支援車両(キッチンカー)を現地に送り込み、災害支援団体「西東京臨済会災害支援部 臨坊」に随行のもと活動してきました。
能登半島の被災状況は想像よりひどく、七尾市から国道249号線を北上するにつれて倒壊家屋が増え、道路もひび割れや片側車線が崩落しているところがありました。幸い道路の積雪が無かったため崩落した道路を避けて通行することが出来ましたが、もし積雪した状態であったら大変危険な道路でした。奥能登のライフラインは多くの地域で電気は復旧していますが、水道は多くの地域で未だに断水しています。能登町内の多くの地域が断水しているので、飲み水はもちろん、凝固剤を使ったトイレを使用している場所もありました。
炊き出しを行った場所は能登町の武連地区の集会所、藤ノ瀬地区の集会所、宮地交流宿泊所および特別養護老人ホームの4カ所です。いずれも断水地域のため、炊き出し用の水は給水所からポリタンクに汲んだ水を使用しました。炊き出しメニューはちらし寿司、牛肉のしぐれ煮、春巻き、けんちん汁で、4カ所で合計400人分の食事を提供しました。炊き出しボランティアの大切なことは、ただ食事を提供するだけではなく、被災者の声に耳を傾けることです。被災者の方々は地震で家を失い集会所や避難所で生活をしています。能登町は魚介類が豊富で酪農も盛んな町ですが、地震が人々の暮らしを一変させました。被災者から聞こえた言葉は「きのどくなぁ」です。「気のどく」とは共通語ですと「大変ですね」「かわいそう」という意味ですが、石川県では「ありがとう」「気を使ってもらって申し訳ない」という感謝の言葉だそうです。寒い気候のため温かいけんちん汁は大変喜ばれ、被災者から頂いた「きのどくなぁ。元気が出てきたわ」という言葉と笑顔は印象的でした。
能登半島の復興には長い年月がかかります。S&D多摩グループは被災地のニーズに合わせて、今後も継続的な支援活動を行ってまいります。


問合せ:S&D多摩ホールディングス株式会社
コミュニケーションPJ TEL:042‐848‐6017